【旅程】定朝の阿弥陀如来と慶派を知る奈良・京都の旅

全盲の視覚障害者‘ぶちゃこま’です。

見える夫との仏像をめぐる旅第7弾は、定朝の阿弥陀如来と慶派を知る旅です。定朝様式の完成と伝播、運慶をはじめとする慶派の仏像を見ながら奈良と京都をめぐりました。2泊3日の旅程を紹介します。

▼ 訪問先リスト ▼

  • 平等院
  • 岩船寺
  • 浄瑠璃寺
  • 長岳寺
  • 大神神社
  • 奈良国立博物館(開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」)
  • 六波羅蜜寺
    • 三十三間堂

「定朝の阿弥陀如来と慶派を知る旅」の旅程

私たち夫婦が実際に行った2泊3日の旅程です。2日目の大神神社は仏像に関係なくおまけで訪れました。

【1日目】宇治と加茂

初日は、定朝様式の完成と伝播を一日で見て回るコースを組んでみました。

京都駅を8時にスタート!

JR京都駅
↓ JR奈良線快速(17分)
JR宇治駅
↓ 徒歩(15分)

●平等院
○内部拝観:阿弥陀如来坐像・雲中供養菩薩像(20分)
○ミュージアム鳳翔館(30分)

↓ 徒歩(15分)
JR宇治駅
↓ JR奈良線みやこ路快速(20分)
木津駅
↓ JR大和路線(6分)
加茂駅

加茂駅東口 停留所
↓ コミュニティバス当尾線(16分)
岩船寺 停留所

●岩船寺:阿弥陀如来坐像(30分)

岩船寺 停留所
↓ コミュニティバス当尾線(6分)
浄瑠璃寺前 停留所

●浄瑠璃寺:九体阿弥陀仏(30分)

浄瑠璃寺前 停留所
↓ コミュニティバス当尾線(22分)
加茂駅東口 停留所

加茂駅
↓ JR大和路線大和路快速(15分)
JR奈良駅

JR奈良駅に15時にゴール!

▽ 一言メモ ▽

1日目は京都駅を8時にスタート、JR奈良駅に15時にゴールです。

本当は京都駅を9時、できれば10時くらいにスタートしたいのですが、平等院の内部観覧をするためには整理券が必要とのこと。その込み具合が読めないので念のため早めにスタートしました。

加茂駅については再考が必要です。加茂地区はJR線の到着や出発に合わせてコミュニティバスを走らせてくれており、それは大変にありがたいのですが……。加茂駅に到着してからコミュニティバスの「1日フリー乗車券」を購入したり、手荷物を預けたりするには10分では足りませんでした。なので、石仏ハイキングはあきらめました。帰りはもっとタイトなスケジュールになるので気をつけたいところです。

【2日目】三輪方面

旅の2日目も1日目と同様に平安時代の仏像にお会いします。しかし、玉眼の仏像なので慶派の香りが漂ってきます。

JR奈良駅を10時にスタート!

JR奈良駅
↓ JR万葉まほろば線(20分)
柳本駅
↓ 徒歩(25分)

●長岳寺:阿弥陀三尊像(60分)

↓ 徒歩(50分)
☆ランチ(三輪そうめん)
↓ 徒歩(30分)

●大神神社(40分)

↓ 徒歩(15分)
三輪駅
↓ JR万葉まほろば線(25分)
JR奈良駅

JR奈良駅に16時にゴール!

▽ 一言メモ ▽

2日目はJR奈良駅を10時にスタート、同じくJR奈良駅に16時にゴールです。

私は平らなところを歩くのは苦になりません。古墳を横目に歩ける奈良盆地は得意中の得意です。昼時は電車の本数が少ないので、長岳寺から大神神社まで歩いてみました。この日の歩数は15,000歩でした。

【3日目】奈良国立博物館と京都市内

いよいよ仏像をめぐる旅は終盤。関西地方でお会いできる慶派の仏像を見て回る一日です。

JR奈良駅を8時半にスタート!

JR奈良駅 停留所
↓ 奈良交通バス(10分)
東大寺大仏殿 停留所
↓ 徒歩

●東大寺:南大門金剛力士像(20分)

↓ 徒歩

●奈良国立博物館(90分)
○開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」
・金剛力士立像 像内納入品 宝篋印陀羅尼経(1203年・東大寺)
・地蔵菩薩立像(13世紀・東大寺)
・大日如来坐像(1176年・円成寺)

国立博物館 停留所
↓ 奈良交通バス(10分)
JR奈良駅 停留所

JR奈良駅
↓ JR奈良線みやこ路快速(44分)
京都駅

京都駅前バスのりば
↓ 京都市バス 206系統(15分)
五条坂 停留所
↓ 徒歩(7分)

●六波羅蜜寺:空也上人像・地蔵菩薩坐像(20分)

↓ 徒歩(15分)

●方広寺:梵鐘(10分)

↓ 徒歩(10分)

●三十三間堂:千手観音坐像・千体千手観音立像のうち9体(40分)

博物館三十三間堂前 停留所
↓ 京都市バス 206系統(10分)
京都駅前バスのりば

京都駅に16時半にゴール!

▽ 一言メモ ▽

3日目はJR奈良駅を8時半にスタート、京都駅に16時半にゴールです。

慶派の仏師、運慶・快慶・湛慶・康勝のつくったとされる仏像にお会いしてきました。三十三間堂では、本堂通路裏手で千手観音の縮尺模型に触れることができます。想像よりもずっとスリムで驚きました。

訪問先の公式サイト一覧

おわりに

見える夫との仏像をめぐる旅第7弾、「定朝の阿弥陀如来と慶派を知る旅」の旅程でした。

仏師定朝の寄木造は美術史上とても大切だと思われますが、現存するものが平等院鳳凰堂にしかありません。少なくて残念ですが、見て回る側からすると省エネできるという利点があります。一方、慶派の仏像は地方にもあったり、公開が限られていたりしてお会いすることが難しいことも。適度にあきらめ、適度に工夫して仏像をめぐる旅を締めくくる予定でいます。

おわりっ!