視覚障害者の服選びは難しい!ワードローブの基本と収納方法を紹介します

全盲の視覚障害者‘ぶちゃこま’です。
視覚障害者の服選びは難しい。けれども、20年以上見えないとそれなりにコツがつかめてきます。この記事では、買うときに気をつけているワードローブの基本と、着るときに便利な収納方法を紹介しています。

ワードローブの基本

視覚に障害がありまったく見えない私は、洋服を買うときに、以下の3つの基本をふまえています。

▼ ワードローブの基本 ▼

  1. はやめに買い替える
  2. シチュエーション別にそろえる
  3. 識別できるものを買う

はやめに買い替える

洋服は少なく持つことを心がけています。それにより着用回数を増やし、短いサイクルで買い替えるようにしています。
見えないと、汚れや色あせ、ほつれなどに気づきにくいです。洋服の買い替えのサイクルをはやめることで、それらの不都合を防いでいます。

シチュエーション別にそろえる

その場にふさわしい服装があると思います。私は、日常着とおしゃれ着は別々に用意して対応しています。
日常着とおしゃれ着の着回しはできなくなりますが、その場のふさわしさは保証されるので安心です。また、コーディネートや洋服の取り扱いがしやすくなりました。

識別できるものを買う

見えなくても、その洋服がなにかは自力で把握したいところです。同じ形、同じ素材の色違いの洋服は、それを難しくします。
トップスはネックや襟の形、フーディの有無、袖の長さなどが識別のポイントになります。ボトムスはパンツとスカート、テーパードとワイドなどのシルエットの違いをたよりにします。どうしても色違いのものを所有したいときは、収納の工夫で対処しています。

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衣類の収納方法

所有する洋服を一定のルールで収納しておくと、着るときの服選びがしやすくなります。見えない私は、以下の3つの方法で衣類を収納しています。

▼ 衣類の収納方法 ▼

  1. かけて収納する
  2. たたんで収納する
  3. 分けて収納する

かけて収納する

かけるべきものはかけます。私は、100センチくらいの幅のポールを用意しています。

かける収納をする洋服は以下のようなものです。

  • ブラウスやシャツなどアイロンを必要とするもの
  • しわにしたくないトップス
  • センタープレスのパンツ
  • スカート
  • ジャケットやスーツ
  • アウター

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なんとなく右、なんとなく左というように、ポールにゆったりとかけることができると識別がしやすいです。そのためにも、洋服は少ない数にとどめることが大切だと感じています。

たたんで収納する

かけるべきものをかけて残ったものは、ぜんぶたたみます。私は、引き出し型の衣装ケースを4つ使っています。

4つの衣装ケースの中身はこのような具合です。

  1. 季節外のトップス
  2. オンシーズンのトップス
  3. ボトムス
  4. ルームウエアとパジャマ

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引き出し内は「田の字」をイメージして収納しています。左は濃い色、右は淡い色などというように自身のルールをつくると、色違いの洋服を識別できるようになります。

分けて収納する

細かい衣類は分けて収納します。私は、4段のチェストと引き出し内の仕切りケースを利用しています。

4段のチェストの中身はこのような具合です。

  1. アクセサリー
  2. 下着
  3. 靴下とハンカチ
  4. 冬小物とトラベルグッズ

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下着はブラジャー・ショーツ・ランジェリー、靴下は濃い色・淡い色というように、仕切りケースを利用して細かく分類しています。こうすると、同じ靴下でも色違いのものを識別できるようになります。

おわりに

全盲の視覚障害者‘ぶちゃこま’の服選びの様子を紹介しました。買うときの緊張感は多少ありますが、所有後の取り扱いはわりとうまくできていると思います。

▼ まとめ ▼

  • シチュエーション別にそろえた洋服をはやめに買い替えるようにしています
  • それぞれの洋服を単独で識別できるようにしています
  • 衣類は「かける」「たたむ」「分ける」という方法で収納しています

おわりっ!