視覚障害者の服選び!「2:1ルール」でクローゼットを整える収納と運用術

2026年2月2日 更新

全盲の視覚障害者「ぶちゃこま」です。

「服選びって難しいな」と、見えない私はいつも戸惑います。着るときも難しければ買うときも。長い間いくらかの試行錯誤を繰り返し、「収納」と「運用」の2点に注目すると、クローゼットがうまく整うことがわかってきました。

この記事には、「着るとき」の服選びを自動化するための収納方法と「買うとき」の参考にしてほしい服選びの基準、1着の適正価格が計算できる簡単なシミュレーターを掲載しています。私と同じように視覚に障害がある方はもちろん、服選びのストレスを減らしたいというすべての方へ。毎日の服選びから持続可能な服選びへの道しるべにしてもらえるとうれしいです。

「場所の固定」による見えない私の収納方法

服の収納ルールが整うと、着るときの服選びも自動化されます。私は「かけて収納」「たたんで収納」「分けて収納」の3つを使い分けています。

かけて収納する

ブラウス、シワにしたくないトップス、センタープレスのパンツなどは、約100cm幅のポールにゆったりとかけます。

  • 識別のコツ: なんとなく右・左でジャンルを分け、どうしても識別しにくいときはハンガーの首に「ストラップ」をつけて印にしています。

たたんで収納する

「かけて収納」以外の服は、引き出し型の衣装ケース4つに収納します。

  1. 普段着のトップス
  2. おしゃれ着・季節外のトップス
  3. ボトムス
  4. ルームウェア・パジャマ
  • 識別のコツ: 引き出し内を「田の字」に区切り、「左は濃い色、右は淡い色」といったルールを徹底しています。

分けて収納する

下着や靴下などは4段シェルフに。仕切りケースを使い、ブラジャー・ショーツ・靴下を細かく分類して管理しています。

定量化と運用のための「2:1ルール」

今回、さらに服選びを楽にするために導入したのが「2:1ルール」という考え方です。

これは、1セットあたりのトップスとボトムスの比を決めて、シーズンごとの服の数を定量化しようというもの。ここに予算を追加して計算すれば、服の数だけでなく、金銭的な運用もしやすくなります。

「淡いトップス2:濃いボトムス1」の黄金比

私は、コーディネートの基本を「濃い色のボトムス1枚に対し、淡い色のトップスを2枚用意する」と決めています。この比率を固定することで、以下のメリットが生まれます。

  1. 適正量がわかる: 3セットならボトムス3枚、トップス6枚。これをシーズンごとに用意すれば、クローゼットが溢れることも服が足りなくて困ることもありません。
  2. 1着の予算が逆算できる: 年間の総予算を買い替え頻度を考慮した枚数で割ることで、「1着いくらまでなら買っていいか」という単価の目安がわかります。
  3. 洗濯サイクルを意識できる: 自分の暮らしに何セットの洋服が必要かは洗濯のサイクルに影響を受けます。洗濯の頻度、天候、乾燥機の有無などを考慮して過不足ないセット数が用意できると、暮らしのリズムも整います。

ボトムスを濃い色に固定することで、どんな色のトップスを持ってきてもコーディネートが破綻しにくくなります。また、ベーシックカラーにとどめておくと、濃淡が逆の色合わせもうまくいきます。

では、これらの考え方をあなたの場合にも当てはめてみましょう。以下の『「着る」家計簿』に数字を入力すると、あなたにぴったりの「1着の適正価格」が自動で計算されます。

『「着る」家計簿』シミュレーター

すべての項目に数値を入力して「診断結果を見る」ボタンを押してください。

このシミュレーターでは、予算をトップス60%、ボトムス40%に振り分けています。「枚数の多いトップス」と「単価の高いボトムス」をバランスよく配分するための設定です。

診断を使いこなすヒント

  • 予算の考え方: 普段の服(トップス・ボトムス)に使う年間予算を入れてください。下着やコートなどの予算はあらかじめ引いておくと正確な診断ができます。
  • 適正価格の読み替え方: ワンピース派の方は1セットを「トップス1・ボトムス1」として計算し、それぞれの適正価格を足した額をワンピース1着分の適正価格としてください。シーズンにより重ね着の数が違う場合は、薄着の夏と厚着の冬とで融通してみてください。
  • 金額にしっくりこないときは: 「寿命」を1年延ばすことをおすすめします。買い替えの頻度を抑えることで、1着あたりにかけられる予算がぐっと上がります。

「見えないからこそ」の服選びの基準

服を買うときは、以下の3つの個人的見解を大切にしています。

  1. 早めに買い替える: 汚れや色あせに気づきにくいため、アイテムごとに「2年」「3年」といった寿命を決め、時期が来たら機械的に買い替えます。
  2. 普段着とおしゃれ着を分ける: 手入れのメリハリをつけることで、外出時の「きれい」を維持しやすくしています。
  3. メーカーやブランドをしぼる: サイズ感やデザイン思想がわかっているブランドを定点観測することで、試着や選別にかかる時間をカットしています。

おわりに

全盲の視覚障害者「ぶちゃこま」の服選び、「2:1ルール」でクローゼットを整える収納と運用術でした。

『「着る」家計簿』は簡単なシミュレーターですが、「寿命」をやりくりすることで、現実的で安心できる適正価格が出てくると思います。物価高の昨今ではありますが、私は持続可能な運用ができそうで安心しました。

おわりっ!