まるで見えているかのようにページを送りながらKindle本を読んでいます。気になるところにはハイライトなんかもしちゃって。調子にのってハイライトしすぎて腱鞘炎になりそうなことが玉に瑕。見えない私の「音で読む」読書の方法を紹介します。
目次
操作環境
iOSのVoiceOverというおしゃべり機能を使ってKindle本を読んでいます。
- iPad mini(iPadOS18.2)
- VoiceOver(iOSのおしゃべり機能)
- Kindleアプリ(バージョン7.23.2.0)
↓ 見える人も試せますよ!
iPhoneでVoiceOverをオンにして練習する – Apple サポート (日本)
基本の操作
Kindle本を音で読むための基本の操作です。
Kindle本をダウンロードする
Kindle本を購入するとKindleアプリの「ライブラリ」に書名が表示されます。Kindle Unlimitedで選んだ本やサンプルも同じように表示されます。
↓ ‘ぶちゃこま’のKindle本の買い方はこちら
全盲の視覚障害者の失敗しないKindle本の買い方
↓ ‘ぶちゃこま’の選書方法はこちら
全盲の視覚障害者の本選び「版元ドットコム」と「Audible」のメルマガが便利です
「ライブラリ」に表示されている本の中から読みたい本の書名を1本指でダブルタップするとダウンロードが始まります。ダウンロードが終了するとその本の1ページ目が開きます。
ページをめくる
Kindle本のページをめくるときは、3本指で左にスワイプします。送ったページを戻したいときは、3本指で右にスワイプです。
章や節の頭出しをする
章や節の頭出しをしたいときがあります。いろいろな方法が思いつきますが、ここではKindle本のメニューにある「目次」から章や節を選ぶ方法を紹介します。
まずは、Kindle本のメニューを開く方法です。開いているページの画面の中央を1本指でダブルタップすると「本を閉じる」とアナウンスがあると思います。これがそのKindle本のメニュー画面です。
メニュー項目は次のとおりです。
- メニュー、「終了」
- 本を閉じる
- 目次
- ブック内検索
- 注釈
- 読書の設定
- その他のオプション
- ブックマークの追加
このメニュー項目の中から「目次」を開いて目的の章や説を選びます。
メニュー項目の「目次」を1本指でダブルタップするとその本の目次が開きます。目次を1本指のスワイプで追い、頭出しをしたい章や節が見つかったらダブルタップします。再びメニュー画面に戻ると思うので、一番最初のメニュー、「終了」をダブルタップすると先ほど選んだ章や節のページが開きます。
Kindle本の読み上げ
ページ内容の読み上げ方は一般的なVoiceOverの操作と同じです。2本指で上にスワイプするとページの先頭から読み上げが開始され、下にスワイプするとカーソルのある位置から読み上げが開始します。この場合はページごとの操作の必要はありません。どんどん読み進めていってくれます。
3本指で左右にスワイプしながらまるで見えているかのようにページをめくって読み上げさせることもできます。この場合はページごとに読み上げが止まります。私はこの方法で読むことが多いです。スクリーンカーテンをオンにしているので、真っ黒い画面をなで続けるあやしい人になっています。
New!悲報と留意点
悲報その1:
2024年12月現在、3本指の左右スワイプでページ送りはできるものの、そのページの全文読みはできません。一つ目の文章か段落で読み上げが止まっているようです。その先にも内容があるので気をつけてください。
悲報その2:
2024年12月現在、2本指の上下スワイプで本全体の連続読み上げはできるものの、画像(?)がはさまるとそこで読み上げが止まることがあります。読了したわけではないときがあるので気をつけてください。
前向き発言その1:
でも、1本指の左右スワイプで一文読み(文頭から句点まで)するようになりました。あれっ?今までもそうだったっけ?とにかくこの方法でハイライト箇所を探ることはできるのでがんばりましょう。
前向き発言その2:
たぶんだけど、いつかきっと直ります。その希望的観測を込めて「悲報」前の仕様をそのまま残しておきます。「Kindle本の読み上げ」の内容だけは実情とは違いますのでご留意ください。
難易度高めの操作
少し複雑ですが、できるようになるとたぶん便利な操作です。
本文中の画像からテキストを検出したいとき
「Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能)」が有効となっているKindle本を選んでも、本文中に図表が含まれることがあります。その場合「画像」と読み上げられると思います。
何の図表だろう、ちょっとでもいいから情報がほしいよというときは、その画像からテキストを検出してみるといいです。以下はその方法です。
テキストを検出したい画像のページのスクリーンショットを撮ります。「スクリーンショット」とアナウンスがあるので、1本指でダブルタップするとメニューが表示されます。その中から「テキストを検出」を選んでダブルタップします。
画像にテキストが含まれていればそのテキストが検出されます。図表中の文字であると予想されます。文脈や表示順が意図どおりに検出されるとは限りませんが、何の図表であるかのヒントにはなると思います。
ページに「しおり」をつけたいとき
ページに「しおり」をつけることもできます。
「目次」を開くときと同様にKindle本のメニューから操作します。メニュー項目の「ブックマークの追加」が「しおり」に当たります。
しおりをつけたいページを開いた状態で画面の中央を1本指でダブルタップします。メニューが開いたら「ブックマークの追加」を選んでダブルタップすると「ブックマークが追加されました」とアナウンスがあります。これでしおりがつきました。
本文中の文字列に「ハイライト」をしたいとき
大切なところにマーカーを引くことができます。しかも4色!個人的にはこの機能が音で操作できるようになったことは革命だと思っています。
全盲の視覚障害者が本にマーカーを引けるなんて本当にすごい。初めてできたときはうれしくて一晩中泣きました。
さて、その方法です。
画面上を1本指で触れながら、マーカーを引きたい文字列を探します。見つかったら1本指でダブルタップの長押しをします。すると「オレンジのハイライト」とアナウンスがあると思います。これが「ハイライト」などをするときのメニュー画面です。
ここでマーカーを引きたい範囲を選択していきます。
まず、画面の下方で4本指のタップをして1本指で左にスワイプすると「セレクションの右端へ」が見つかると思います。この状態で1本指で上にスワイプすると選択範囲が文末から少しずつ広がっていきます。狭めたいときは下にスワイプしてください。
文末が正しく選択できたらこんどは文頭に移ります。
もう一度画面の下方で4本指のタップをします。先ほどと同様に1本指で左にスワイプして、こんどは「セレクションの左端へ」を見つけます。この状態で1本指で上にスワイプすると選択範囲が文頭から少しずつ広がっていきます。狭めたいときは下にスワイプしてください。
マーカーを引きたい範囲が選択できたら色を選びます。
画面の上方で4本指のタップをします。「ピンクのハイライト」と聞こえたら、1本指のスワイプでマーカーの色を選んでダブルタップします。色はピンク、青、イエロー、オレンジの4色から選べます。
しおりやハイライトの箇所を確認したいとき
ブックマークした「しおり」や「ハイライト」した箇所は、Kindle本のメニュー項目にある「注釈」からまとめて閲覧することができます。また、ブックマークやハイライトを削除したいときもこの「注釈」の画面で操作すると非常に楽です。
ブックマークやハイライトの削除は「注釈」の画面でそのページや文字列に読み上げ上のカーソルを当てた状態で操作します。目的の箇所にカーソルを当てて、1本指で上下にスワイプし「削除」と聞こえたところでダブルタップします。すると、その箇所のブックマークやハイライトが消えます。
Kindle本の読み方のまとめ
このページの内容は少し難しかったと思うので、もう一度ポイントをまとめておきます。
- ページをめくる→3本指で左右にスワイプ
- 章や節の頭出し→画面の中央を1本指でダブルタップ→「目次」へ
- 文字列の選択→1本指でダブルタップ長押し
- しおりをつける→画面の中央を1本指でダブルタップ→「ブックマークの追加」へ
- ハイライト箇所の確認→画面の中央を1本指でダブルタップ→「注釈」へ
おわりに
全盲の視覚障害者‘ぶちゃこま’のKindle本の読み方でした。
iOS、iPadOS、Kindleアプリのアップデートにより様子が変わることが度々あります。そのために今回は悲しいお知らせを含むことになりました。
このページも状況に応じてこまめにアップデートするつもりでいます。悲報にくじけることなく、見えなくてもKindleなら読めるぞ!という自信をまあまあ強く持って取り組んでもらえるとうれしいです。
▽ あわせて読みたい ▽
おわりっ!