月額7,772円!見えない私のサブスクライフ

全盲の視覚障害者‘ぶちゃこま’です。

通信もすっかりインフラです。家賃や光熱費のように固定費として予算を組む時代なのかもしれません。そんな時代を生きる見えない私の、現在のサブスク事情をまとめてみたいと思います。

PC-Talker Neo Plus

スクリーンリーダーと音声ブラウザのセットです♪

  • 利用期間:3年
  • 料金:29,700円

この「PC-Talker Neo Plus」をインストールすることで、パソコンの操作が音声でできるようになります。起動から終了までの操作案内、スクリーン上にあるテキストの読み上げ、インターネットのブラウジングが音声でできます。

少しわかりにくいWindowsのスタート画面が「マイスタートメニュー」で置き換えられるところや「MyEdit」というテキストエディタ、「MyFile」というファイル管理ソフトが付属しているところも便利です。

Microsoft 365 Personal

見えるみなさんと同じサービスを利用しています♪

  • 利用期間:1年
  • 料金:14,900円

Excelを表計算ではなくノートやメモ帳として使用しています。縦・横のマトリックスで記録を残したり思考したりするときに便利です。

Wordはビジネスで資料を読み込むときには使いますが自分の作文には使っていません。

なんと言っても便利なのがOneDrive。パソコンとスマホとタブレットの三者で共有したり、家族やビジネス仲間とファイルを共有したりして使っています。容量も十分です。

Amazonプライム会員

primeの範囲でもだいぶ楽しめる!?

  • 利用期間:1年
  • 料金:5,900円

Amazonでお買い物をしないのでいらないと思っていたのですが、Prime Videoを試したくて登録しました。使えます。

ついでにAmazon Music Primeも試しています。聴取にいくらかの制限がありますが、私はprimeの範囲で十分だと感じています。

Kindle Unlimited

ヘビーユーザーです♪

  • 利用期間:1か月
  • 料金:980円

読みたい本が必ず読み放題の中に含まれるわけではありませんが、さまざまな本が順繰りに回ってきますので思わぬ出会いを楽しむことができます。(購入するとしても紙の本と同じくらいの価格で買えます。)

なんと言ってもKindle電子書籍に気軽に触れられるところがよい。全盲の視覚障害者には電子書籍が必須の時代がすぐそこまで来ていると考えています。気になる本をどんどんダウンロードして次々と練習するのにもってこいです。

Amazon Audible会員

耳にも操作にも負担がなくて超おすすめ!

  • 利用期間:1か月
  • 料金:1,500円

きれいな音声とストレスのない再生で快適な読書ライフが体験できます。俳優さんや声優さんが朗読しているものもあって、朗読を含めて作品という印象です。

Kindle Unlimitedと同様に読みたい本が必ず読み放題に含まれているとは限りませんが、Kindle Unlimitedに含まれない本がAudibleの読み放題には含まれているなどの違いがあって探してみるとおもしろいです。Audibleは紙の本よりも高価ですが、Audible会員になると30%オフで購入できるようです。

小説はほとんどAudibleで読んでいます。実用書も聞き流せばいいと思うものはAudibleが楽になってきました。文字列がほしいものはKindleで、そうでないものはAudibleでという住み分けができてきた今日このごろです。

ジャパンナレッジ パーソナル

オンラインで検索できる辞書・事典サイトです♪

  • 利用期間:1年
  • 料金:22,000円

わからないことはなんでも書いてあります。ググっても調べはつくけれど、それが正しいかどうかの判断は難しくて疲れています。疲労軽減のために登録しました。

私は歴史のことが知りたくて上位プランを契約していますが、もう少し安いプランもあります。

統計資料や『現代用語の基礎知識』『週刊エコノミスト』なども読めます。辞書検索をするだけではなく、事典を読んで遊ぶことも多いです。

文藝春秋電子版

発売日の前日から読めます♪

  • 利用期間:1年
  • 料金:10,800円

雑誌は音声で読めるものがほとんどありませんので『文藝春秋』の電子版は貴重です。ウェブでの配信というところも気に入っています。

紙の本を手にできない私は、インプットのほとんどをタブレットでおこなっています。読書もテレビ・ラジオ・映画の聴取も音楽鑑賞もみんなiPad miniから同じようにやってくることになります。

このような状況の中で『文藝春秋』をブラウザで読むと新鮮な気持ちになります。記事のタイトルを確認して、一つずつ、ワンブロックずつキーボード操作で読み進めていくと、内容が脳に濃く刻まれる感じがするのです。

おわりに

全盲の視覚障害者‘ぶちゃこま’のサブスク事情でした。

現在の私のサブスク総額は年間93,260円で、1か月に換算すると7,772円になるようです。これが高いのか安いのかはわかりませんが、どんなにお金を出しても情報が手に入らない時代を体験していますので、私にとってはとても安いです。